Future

左官の未来

職人の未来をつくる

ただの職人で終わらない、終わらせない。“夢を実現する”経営

左官職人の多くは一人親方、つまりは個人事業主です。
いつ、仕事がなくなるかもわからない不安定な職業では、成り手が少ないのも当然。
左官の職業としてのみらいは、“食べていけるかどうか”にかかっています。
そこで道下組では、金銭的な保障をはじめ、万が一、ケガをしても厚生年金や雇用保険を受けられるように左官業の法人組織化を実施しています。
プロ組織の一員として、仕事の研究もして、意欲ある人は経営もします。
仕事に誇りをもち、安定収入で、結婚したり、子供を育てたり、家を建てたり…、
各人が思い描く、豊かな暮らしを実現できる職業人生を送ってほしいと考えています。

関係各社高等技術専門校と協力しながら、「左官のアカデミー」を創るプランも進めています。
左官の歴史を学び、土壁で学び、伝統技術を継承しながら、研究し、発展させる。
同時に明文化して、記録として残していきます。
漠然としているノウハウや技術を書面で明確にすることで、働く意欲を高めると同時に円滑な世代交代も可能とし、左官業の振興を図ります。
“自立できる左官経営”をめざし、優れた経営感覚と旺盛な研究心を持って先進的な経営を行い、地域左官業の担い手としてモデルになる人を育てていきます。
高齢の左官職人が引退してもすぐに補えるよう人員体制を整え、技術レベルを向上しておく。
みらいを引っ張っていく若い人材の育成は急務です。
まだまだ過渡期で課題もありますが、地域の、日本の左官業を守り、発展させたい!
道下組が描く、左官業の明るいビジョンを、着々と実現していきます。

“左官”は土壁職人に与えられた官位

そもそも左官とは、主典(さかん)という官位だったこと、知っていますか?
飛鳥・奈良時代、天皇がいる宮中の営繕を行う職人に、律令制度における四等官制の位の1つを与え、出入りを許したからという説があります。
実際に左官という言葉が使われだしたのは桃山時代からのようですが土を扱う、土壁職人は左官。一方、木を扱う職人、今でいう大工さんは、右官と呼ばれていたそう。
“官”がつく職業は、日本の歴史・文化を継承し続けている、すばらしい職業を、日本人の私たちが守っていかなければなりません。